説明
僕は海外に行ったとき、ちょっと変わっているけどかわいいTシャツを良く買う。
このTシャツの子どもバージョンが、フリマ会場の一角にあるテントにつり下げられているのを見た時、今回はこれだ!って思った。店内のいかにもなパンク兄ちゃんに聞いたら、大人用もあるって案内してくれて、このTシャツがオレのデザインの中でも一番人気だって教えてくれた。
この一見凶暴そうな、だけど優しい目をした兄ちゃんが作っているTシャツって聞いてしまうと、もうコレは買うしかない気がして、普段僕が海外で買う変Tシャツよりもかなり高いのにかかわらず、どうしても欲しくなってしまった。
でもやっぱりちょっと高い。値下げ交渉しても、自分のTシャツに誇りを持っているからか、兄ちゃんは頑として首を縦に振らない。
僕は考えた末、アムスでカバンの中からスターウォーズバージョンのビックリマンチョコを取り出して、逆にこれを買わないかと持ちかけてみた。アムスではその辺のラリった奴らを捕まえて、日本のマンチー(止まらない系のスナックのこと)を売りつけようと考えていたので、常にビックリマンチョコをカバンに忍ばせていたのだ。この場合、買うと言っても、その代金分値下げして欲しいという交渉だ。
最初兄ちゃんは「絶対お前からモノを買ったりしないぞ」という態度だったけど、ビックリマンチョコの中に入っているシールを見て(イウォークだった)、少しだけ表情をゆるめた。確かに兄ちゃん目は優しいんだけど、顔傷だらけだし歯がガタガタしてて最初はちょっと怖かった。それが、目の奥だけでなく、全体がちょっと柔らかくなった感じがしたんだよね。
「これはチャンスだ」と思ったので、本当に兄ちゃんのデザインが好きなんだけど、今手持ちの現金がこれだけしかなくて、買うことができないんだと訴えながら財布を見せると、兄ちゃんは周りを伺いつつテントの奥の方に一旦引っ込んで、目立たない場所から僕を手招きした。そして「オレが値下げしたこと、絶対誰にも言うなよ。」と言いながら、ビックリマンチョコを二つ僕から奪っていった。どうやらパートナーがいて、その人に知られるとまずいっぽい。というわけで、ビックリマンチョコ1個2€、4€で売れ(値引きして貰い)ました。
ちなみに、その時は本当に手持ちのお金がなかった。とは言え実はコインがいっぱいあったので、買おうと思えば買えないこともなかったんですけどね。
サイズはメンズのM。たぶん日本サイズのMと同じぐらいだと思います。動物のイラストは、アップリケっていうの?別の素材を縫い合わせて作ってあるので、ふわふわ手触りもいい。Tシャツ自体も薄めだけど柔らかく肌触りがいい素材で好感持てます。子ども用は特にいいと思う。
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