TEST CASE: カウコーヒー

リサのカウコーヒー農園

僕はコーヒーが好きだ。
僕は旅が好きだ。
僕は人と出会うのが大好きだ。

だから、ハワイ島の友人を訪ね旅行に行った時、彼に紹介して貰ったコーヒー農場で採れたカウコーヒーは最高に大好きだ。なんと言っても、スンゲー深いのにどこか上品なカウコーヒーの味わいが、たまんなく好きなのだ。ブラジルに行った時もコーヒーのうまさはびっくりしたけど、まさかハワイのコーヒーがこんなにうまいなんて、思っていなかった。

ハワイのコーヒーと言えば、普通コナコーヒーが真っ先に思い浮かぶことだろう。僕は、このコナコーヒーが好きではない。なんか、すっぱくね?そう、僕は酸味の強いコーヒーがあまり得意でないのだ。だから、友人が自宅のキッチンからひょいと顔を出して「知り合いがコーヒー農園をやってて、そこのコーヒーが無茶うまいから飲まない?」と勧めてくれた時は、彼にあまり嬉しそうな顔を見せられなかった。

でも、あれ?なんかいい臭いしない?彼が挽き始めたカウコーヒーの香りは一瞬で僕の脳内のコーヒー神経を貫いた。僕はわざわざキッチンまで出向いて、彼の横に置いてあったコーヒーの袋から、直接鼻一杯にその香りを吸い込み、次の瞬間にはこれからコーヒーを飲みながら話すはずだった午後の予定を決めていた。

「ここの農園に行きたい!」

農園は、友人の家から車で1時間ほど行ったところにあった。キラキラ光る海に沿って走る国道ぞいの柵に掲げられた、手作り感満載の木彫りの看板に「THE BEST COFFEE」までの距離がカウントダウン表示され始めた。リサの農園は、太平洋を目の前になだらかに広がるマウナ・ロア山の裾野にある、元サトウキビ畑だった。砂糖のシェアが南米の安い労働力に奪われて以来放棄されていたサトウキビ畑に、コーヒーを植えて再生しようとしたのが、カウコーヒーの始まりだそうだ。リサは、旦那さんの退職後、夫婦で新たな地域産業としての成功の兆しが見え始めていたカウコーヒー農園を始めたそうだ。海を背景にした広大な敷地の奥の方で、真っ赤なトラクターにオーバーオールと麦わら帽で乗った、絵に描いたようなアメリカ農夫が、僕たちに手を振っていた。リサの旦那さんだ。

当時、確か10程度のカウコーヒー農園があると言っていたような気がするけど、調べてみると現在では農園の数は40箇所あるようだ。いずれにせよ、コーヒーマニアからの評価が高いのに農園が少なく、収穫量が限られているカウコーヒーは、幻のコーヒーとも呼ばれているらしい。(なんかウソくせーけど、カウコーヒーを扱っている業者のサイトにはそう書いてあった。)リサの農園のコーヒー豆は、日本のスターバックスでも一時プレミアムコーヒーとして扱われたことがあり、僕の記憶違いでなければその時の価格はなんと100g4,500円だったそうだ。ちなみに僕の記憶力は、かなり怪しい。

それ以来、友人が日本に遊びに来る時や、逆に自分が行く時、また誰かがハワイ旅行に行った際にはそこのコーヒーを買ってきて貰っていたのだが、その経験はまちがいなくomiyaget.comのヒントの一つだ。今では、リサ個人に直接送ってもらうことで、自分の分と、コーヒー好きの友人のために、定期的に輸入している。送料が結構高いので、同じ料金で送れる最大限を買って、仲間でシェアしているのだ。

これまで、カウコーヒーを入手した際のお金の支払いや、新しくコーヒーシェアリングに参加した人の住所を教えて貰ったりがなかなかややこしかったのだけど、今回からはサイトのショッピング機能を使ってやってみようと思う。まだ少し量に余裕があるので、農園に注文する時に頼んでなかった人でもこちらから若干購入できるようにします。もし興味がある人がいたら、是非お試しください。

ちなみに、次の収穫からは生豆で送ってもらって、いきつけのカフェで焙煎してもらおうと画策中です。焙煎後に輸送するより、日本で焙煎する方が鮮度が保たれてさらに美味しくなるので。どれぐらい確保できるか分からないけど、生豆はかなり希少だと思うので、欲しい人はコメントなどでご連絡ください。

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